ジョン・フォン・ノイマン
アメリカ合衆国の数学者。ノイマン型コンピュータを始め、ゲーム理論など彼の偉業は数知れず。彼の伝説を聞けば誰でも憧れてしまう。そんなカリスマ性を持った天才である。
ジョン・フォン・ノイマンとは - 逸話
・IQ300以上だったのではないかという疑惑がある。
・電話帳のページを適当に開いてほぼ一瞬で数の総和を計算する遊びをしていた
・ある日、水爆の効率概算の計算で、フォン・ノイマンはフェルミ、ファインマンと計算の速さを競った。その際フェルミは大型の計算尺を使い、ファインマンは卓上計算機を使い、フォン・ノイマンは天井を向いて暗算した。結果、ノイマンが最も早く正確な値を出した。
・ENIACとも計算の速さを競い、ENIACに勝利した。「俺の次に計算の早い奴が出来た」と喜んだとか。
・ノーベル賞を受賞することはなかったが、フォン・ノイマンが発案したゲーム理論は経済学分野で多くのノーベル賞受賞者を生んだ。また、「フォン・ノイマンがノーベル賞を受賞できなかったのは、ノーベル賞の受賞資格に「人間であること」とあったからだろう」というジョークが作られた。
・とある大学の数学者がとある問題を3ヶ月苦心して解いた。狂喜乱舞した数学者は、フォン・ノイマンに聞いて貰おうと、フォン・ノイマンの家へ飛んで行った。フォン・ノイマンが扉を開けるなり数学者は問題をフォン・ノイマンに説明したが、暫くしてフォン・ノイマンはそれを遮って考え込んだ。数分後、フォン・ノイマンは数学者に「君が出した結論は…(中略)かい?」と尋ねた。フォン・ノイマンが数分で出した結論は、数学者が3ヶ月の苦心の末に出した結論そのものであった。
・マンハッタン計画に参加し、爆縮レンズの設計に従事した。また、原爆投下に際し、京都への原爆投下を進言したことでも知られている。これらのエピソードから、スタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情』の登場人物の一人のモデルとされることがある。
・極端な暴食をすることがあり、「計算は出来るのにカロリーだけは計算できない」と評された。
・興味が無いものには全く無関心で、数十年住んだ家の食器の位置も、昨日あった人の名前すらも覚えていなかった。
・後にノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュのナッシュ均衡に関する論文を一目見て、「くだらない。不動点定理の応用ではないか」と評した。
・クルト・ゲーデルの不完全性定理を、ゲーデルの次に理解した人物とされる。ゲーデルについては例外的に尊敬して居り、高く評価していた。また、アインシュタインについては「私のことを天才という人がいるが、周知の真の天才がいる。それはアインシュタインである」と評している。
・下品なジョークを好み、女性の脚をしつこく眺めるのが好きであった。
・晩年には癌が脳にまで転移し、3+4の計算すら出来なくなっていた。
・あまりの天才振りに、死後「彼は人間の振りをするのが非常に巧い悪魔だったが、余りに上手過ぎて自分を人間だと思い込んでしまった」というジョークが口にされた。